アルミナ粉末の分類

酸化アルミニウム粉末の主成分はアルミナで、化学式はAl2O32です。アルミナ粉末の純度はさまざまな用途や製造プロセスによって異なりますが、一般的に言えば、高純度のアルミナ粉末のアルミナ含有量は 99% 以上になります。平らなアルミナ粉末などの特定の製品では、その純度は 99.99% 以上に達することもあります。

アルファアルミナ

高温アルミナまたは焼成アルミナとしても知られるアルファ Al2O3 は、相対分子量 101.96 の立方晶構造を持っています。 α - Al2O3 の物理的および化学的性質は安定しています。融点2050℃、沸点2980℃の白色粉末です。線膨張係数は8.6×10-8K-1、熱伝導率は0.2888W/(cm・K)です。 α - Al2O3 は、小さな比表面積、均一な粒子サイズ、容易な分散、高硬度 (モース硬度 9.0)、低吸水性 (≤ 2.5%)、良好な絶縁性能、高い機械的強度、強い耐摩耗性、および耐熱衝撃性、水不溶性、酸・アルカリへの難溶性、易焼結性、耐食性などに優れています。

β - アルミナ

Na β - アルミナは、Na2O 5%（質量分率）と Al2O3 95%（質量分率）からなる化合物 Na2O・11Al2O3 です。粒径は小さく均一に分布しており、融点は約2000℃、屈折率εは1.635～1.650、嵩密度は3.25g/cm3、気孔率が低く（焼結度＞97％）、機械的強度が高く、耐熱衝撃性が良好、粒界抵抗が低い［α軸膨張係数約5.7×10-6、c軸膨張係数約5.7×10-6］ 7.7×10-6］であり、高いイオン伝導性（300℃における抵抗率35Ω・cm）を有します。

活性アルミナ

活性アルミナは主にγ、ρなどの結晶形で存在し、比表面積と細孔容積が大きく、分散性の高い多孔質の固体材料です。表面が酸性のため、吸着性能が良好です。また、優れた熱安定性、高い機械的強度と耐熱性、強い焼結耐性、および 250 ～ 350 m2/g の比表面積を備えています。

板状アルミナ

中国では板状コランダムとしても知られる板状アルミナは、MgO や B2O3 などの添加剤を一切加えずに完全に収縮する純粋な焼結アルミナです。粗粒でよく発達したα - Al2O3 結晶構造を持っています。板状アルミナは次のような特殊な特性を持っています。 ① 融点が約 2040 ℃と高い。 ② 粒子硬度が高く、モース硬度は 9、ヌープ硬度は 2000 です。 ③ 化学的腐食に強い。フッ酸、リン酸を除き、ほとんどのアルカリ、鉱酸は板状アルミナに影響を与えない。 ④ 微小亀裂や大きな内部細孔がないため、強度が比較的高い。同時に、熱衝撃に対して強度の低下が少ないため、熱衝撃安定性が良好です。 ⑤ 熱伝導率、電気抵抗率が高く、高周波、高温下で優れた電気性能を発揮します。